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製造業向け生産計画表テンプレート:現場で実行できる計画にするには

Excel用の生産計画表テンプレートをダウンロード。実行できる計画の条件と、生産状況の変化にSkyPlannerがどう対応するかを解説します。

Jussi Mäntylä 生産計画スペシャリスト、SkyPlanner 更新日 2026年10月19日 2 分で読めます
Two groups of components waiting for one machining resource in a manufacturing production schedule
この記事の内容
  1. 生産計画表テンプレートで何を確認すべきか
  2. サンプルで生産能力の割り当てを確認する
  3. 制約を見える形に保ちながらテンプレートを調整する
  4. 各工程の識別情報と所要時間の基準を明確にする
  5. 作業開始前に整えるべき条件を記録する
  6. 前提条件を1つ変えて計画を検証する
  7. 計画の方針は担当者が決め、割り当ての計算はSkyPlannerに任せる
  8. Excelからの移行でUTUに何が変わったか
  9. 必要なデータはそのまま活用。スケジュールを組み直す手間をなくす。

生産計画表のテンプレートを使えば、受注した仕事を表に並べられます。難しいのは、その仕事を実際の工場で実行できるかどうかです。空いている機械と適切な作業者を確保し、次の工程や顧客への納品に間に合うように割り当てられるでしょうか。

生産計画表テンプレートをダウンロード(Excel用CSV)。工程ごとに1行を使う、用途に合わせて変更できるシンプルな製造業のサンプルです。下の表には2つの作業例を示しています。ファイルには時刻だけでなく、年月日も含まれています。

受注 / 工程 機械 / 作業者 段取り時間(分) 加工時間(分) 開始 終了 完了期限 状態
A / A-10 M1 / O1 30 120 08:00 10:30 12:00 計画済み
B / B-10 M1 / O1 15 180 10:30 13:45 16:00 計画済み

このテンプレートで必要な入力情報を把握し、簡単な作業順序を試してみてください。新規受注、遅延、生産能力の変化があっても使い続けられる生産計画が必要なら、SkyPlanner APSでスケジュールを計算しましょう。表計算ソフトは自分で決めた開始時刻を表示できます。一方、SkyPlannerは利用可能な生産能力に収まるよう、各工程を割り当てます。

生産計画表テンプレートで何を確認すべきか

製造業の生産スケジュールは、作業をリソースに時間軸上で割り当てるものです。工程単位では、次の4つの問いに答えられる必要があります。

  • 何を行うか? 製品名だけでなく、受注と具体的な工程を特定します。
  • どこで行えるか? 使用する機械やリソース、作業に必要な人員を明記します。
  • いつ行えるか? 段取り時間、加工時間、稼働時間帯、着手前に整えておくべき条件を考慮します。
  • 期限に間に合うか? 計算した終了時刻を、その工程の完了期限と照らし合わせ、出荷までに残っている作業も確認します。

最後の問いでは、工程の完了と受注品の出荷を区別することが重要です。機械加工が終わっても、その後に組立、検査、梱包が残っていれば出荷はできません。各工程の完了期限は、後続の作業に必要な時間を確保できるように設定してください。

週ごとの数量計画も役立ちますが、確認できる内容は異なります。基準生産計画では、どの完成品がいつ必要かを定めます。このテンプレートが扱うのは、その一段下の計画です。機械と作業者の時間を取り合う個々の工程を対象にしています。入力情報から実行可能な作業順序を組み立てる方法は、生産スケジューリングのガイドで解説しています。

サンプルで生産能力の割り当てを確認する

同じ機械M1と同じ作業者O1を使う二つの作業が待っている現場を考えてみましょう。どちらも材料は準備済みです。機械と作業者は08:00から16:00まで連続して稼働でき、どちらの工程にも未完了の前工程はありません。

作業Aでは、段取りに30分、加工に120分を確保します。10:30までリソースを使用します。その後、作業Bが段取りに15分、加工に180分を使用し、13:45に終了します。両方の作業は互いに重ならず、どちらも表に記載された完了期限より前に終わります。

この順序で実行できるのは、前提条件が成り立っているからです。11:00にO1が別の機械で必要になれば、M1が空いていても、Bの行に示した割り当ては実行できません。昼休みがあれば、連続した稼働時間も途切れます。また、これらが中間工程であれば、後続の工程にも別途、生産能力を確保する必要があります。

この表で役立つのは色分けではありません。各行によって、リソースの利用可能な時間のうち、どの時間帯を使うかが明確になることです。

制約を見える形に保ちながらテンプレートを調整する

CSVをExcelで開き、作業用のコピーをExcelブックとして保存してください。すべてのデータが1列に表示される場合は、区切り文字をカンマに指定してファイルを読み込みます。ダウンロードしたCSVに入っているのはサンプル値であり、スケジュールを自動で組むモデルではありません。

サンプルの日付は2026年10月5日です。実際に作業する日付に置き換え、「開始」「終了」「完了期限」が、読み込まれた文字列ではなく、表計算ソフトで扱える日時の値になっていることを確認してください。時刻だけでなく日付も表示しましょう。そうしないと、明日の08:00を今日の時刻と見間違えることがあります。

各工程の識別情報と所要時間の基準を明確にする

AとBを、自社の受注IDと工程IDに置き換えてください。1件の受注に切断、曲げ、溶接が必要なら、工程ごとに行を分けます。実施順序は、表でたまたま次に並んでいる行ではなく、工順に基づいて決まります。

「加工時間(分)」は、バッチ全体の加工時間を意味します。見積もりが1個当たりの時間なら、数量を掛けてから入力してください。「段取り時間(分)」は、加工とは別に機械を使用する時間です。内訳の分からない合計値に埋め込んだり、二重に計上したりしないでください。

中断せずに進める工程では、F2に入力されている固定の終了日時を次の数式に置き換え、下の行にもコピーしてください。

=E2+(C2+D2)/1440

この数式は、開始日時に段取りと加工の所要分数を加えます。開始日時を選んだり、ほかの作業との重複を避けたり、非稼働時間帯を避けて作業を割り当てたりはしません。このシートでは、そうしたスケジューリングの判断は引き続き担当者が行います。

作業開始前に整えるべき条件を記録する

工程一覧と併せて、機械と作業者ごとに日付付きの稼働時間帯を管理してください。休憩、保全、その他の稼働できない時間帯も記録します。機械と作業者の割り当てを個別に確認する必要がある場合は、「機械」と「作業者」を別々の列に分けてください。

複数の工程がある受注では、「前工程」列を追加し、直前の工程のIDを記入します。材料の納入によって開始時期が決まる場合は、材料が使用可能になる日時も追加してください。各行をスケジュールに割り当てられるのは、必要な材料などがそろい、前工程も完了している場合に限られます。

中断できない工程には、段取りと加工を終えられるだけの連続した稼働時間が必要です。中断できる工程であっても、この単純な終了日時の数式では、複数の稼働時間帯にまたがる終了日時は計算できません。その場合は、稼働カレンダーを考慮した別の計算が必要です。

ここで、テンプレートを通じて計画業務の本質が見えてきます。行を増やすことではなく、各行の作業が互いにどう影響するかを確認することです。

前提条件を1つ変えて計画を検証する

表計算ソフトで組んだスケジュールを信頼する前に、生産状況が変わると何が起きるか確認しましょう。

Aは10:30に終了したものの、M1が10:30から13:00まで使えなくなったとします。Bはまだ開始していません。段取りと加工に必要な195分間を連続して作業すると、終了は16:15になります。

この終了時刻は、16:00までの稼働時間帯を超え、Bの完了期限である16:00も過ぎています。これは問題を知らせる結果であり、承認済みの代替スケジュールではありません。Bの開始セルを変更したことで問題は見つかりましたが、解決したわけではありません。

使用可能な作業者を確保できる別の対応機械、承認を得た稼働時間の延長、納期の変更などを検討できます。ただし、Bを別の機械へ移すなら、そこにすでに割り当てられている作業も確認しなければなりません。Bに後工程がある場合は、その開始時刻も変更が必要になることがあります。

これが、単なる時間計算と有限能力スケジューリングの違いです。時間計算では、決めた割り当てでいつ作業が終わるかを求めます。スケジューリングでは、利用可能な生産能力を超えずに作業を実行できる時間枠を探します。

表計算ソフトで作成した計画を現場に出す前に、機械や作業者の割り当ての重複、材料、前工程、稼働時間帯、完了期限を確認してください。完了した作業の実績日時は残し、製造現場が古い計画を使わないよう、承認済みの版を明確に示しましょう。

このサンプル程度なら、こうした確認は手作業でも対応できます。しかし、状況が変わり続ける工場では、影響を受けるすべての受注について確認を繰り返す作業こそ、生産スケジューラに任せたいところです。Excelによる生産計画の課題を解説したガイドでは、計画を更新・維持する負担がなぜ増えるのかを、より広い視点から取り上げています。

計画の方針は担当者が決め、割り当ての計算はSkyPlannerに任せる

SkyPlannerは、リソース、シフト、作業者、優先順位、材料をスケジューリングに反映します。担当者が生産リソースと工程データを定義すると、スケジューリングAIのArcturusが、設定された生産能力と依存関係に基づいて作業順序を計算します。結果はGanttタイムラインに表示され、リソースごとの作業待ち行列と、関連する工程間のつながりを確認できます。

M1が停止した場合は、使用できない時間帯を登録し、スケジュールを再計算します。Arcturusは、定義済みのリソースの選択肢と制約に基づき、使えなくなった時間帯を避けて作業を割り当てます。その結果を確認すれば、どの受注の完了に注意が必要かを把握できます。表の行をたどり、変更による連鎖的な影響をすべて自分で追う必要はありません。

材料を考慮したスケジューリングを有効にすると、材料の使用可能時期も計算に含められます。ロック機能は動かしたくない作業を固定し、あらかじめ設定した優先順位は、どの納期や約束を最も重視するかを示します。優先順位を決めるのは担当者であり、AIはそれに従います。その判断を反映させるために、担当者が作業を1つずつ配置する必要はありません。

得られるのは、単に整理された受注一覧ではなく、工場の状況が変わっても活用できる計画です。担当者は、生産能力を追加するか、優先順位を変えるか、納期について顧客と相談するかといった生産上の判断に力を注げます。その判断を支えるスケジューリング計算は、SkyPlannerが担います。

SkyPlannerのスケジューリング機能を見る。Gantt、リソースの利用可能状況、自動スケジューリングが、こうした業務をどのように支えるかをご確認ください。

Excelからの移行でUTUに何が変わったか

UTUのウルヴィラ工場では、配電盤と開閉装置を製造しています。SkyPlannerの導入前は、各部門がそれぞれのExcelシートを手動で更新して計画を立てていました。ERPで作業順序を変更しても製造現場に伝わらないことがあり、実際に使える生産能力も把握しづらい状態でした。

問題は、単に表に列が足りないことではありませんでした。受注情報と生産の順序、そして実際に作業する人たちの認識を一致させ、維持することが課題だったのです。

UTUはOracle NetSuiteへの移行に合わせてSkyPlannerを選びました。UTUでの導入では、SkyPlannerをNetSuiteおよび給与計算システムと連携させ、工場の各ラインと部門を1つのシステムにまとめています。担当チームが特に評価しているのは、AIによるスケジューリングとGanttタイムラインの組み合わせです。作業順序、生産能力、進捗を一緒に確認できます。

UTUによると、表計算シートを手作業で更新する時間を週に約2時間削減でき、更新された作業順序も数秒で組立担当者に届くようになりました。テンプレートから一歩進むことで、こうした実務上の変化が生まれます。各コピーを最新の状態に保つ手間が減り、作業を行う人にとっても作業順序が明確になります。

ExcelからSkyPlannerへ移行したUTUの事例を読む。

必要なデータはそのまま活用。スケジュールを組み直す手間をなくす。

テンプレートを使うと、スケジューリングに必要な工程、所要時間、リソース、稼働可能な時間、完了期限を整理できます。これらのデータを活用するために、相互の影響をExcelで計算し続ける必要はありません。

SkyPlannerは、公開されたREST APIを通じて、あらゆるERPやMESと連携します。既存のシステムを活かしてスケジューリングを改善しながら、優先順位や生産に関する判断は引き続き担当者が行えます。

代表的な受注品の工順と、最近発生したスケジュール変更を念頭に、SkyPlannerのデモを予約してください。それらを例に、設備や人員の取り合いが生じ、複数の納期にも対応する必要がある状況で、どのように作業をスケジューリングできるかを確認できます。または、デモデータでSkyPlannerを試し、自社向けの設定を検討する前に、Gantt上でスケジュールを確認することもできます。

Jussi Mäntylä

生産計画スペシャリスト、SkyPlanner

SkyPlannerで、わかりやすい生産スケジュールを

データを連携し、最初の計画を確認。本番稼働するすべてのスケジュールは計画担当者が最終判断します。