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NetSuiteは生産スケジューリングに対応しているか?標準機能・追加機能とSkyPlanner APS
Oracle NetSuiteは、Advanced Manufacturing SuiteAppを追加しない限り、無限能力で生産スケジュールを組みます。Oracleの公式ドキュメントには、無限能力スケジューリングは “doesn’t account for current work center capacity or resource use.”(作業区の現在の能力やリソースの使用状況を考慮しない)と記載されています。Advanced Manufacturingを追加すると、Finite Schedulingを実行し、計画担当者が設定した順序で製造指図をリリースできます。
この処理では、計画担当者がリリース順序を設定し、状況が変わるたびにリリースを再実行します。スケジュールをシステムに計算させたい工場では、NetSuiteとSkyPlanner APSを併用することで、次のことを実現しています。
- 機械・作業者・工具ごとに作業順序を計算
- 作業順序によって変わる段取り替え、共用工具、複数の作業者を要する作業に対応
- 資材を使用できるタイミングを計画に反映
- 製造現場の変化に応じてスケジュールを自動で再作成
NetSuiteで生産スケジュールを組む手順
1. 作業区と稼働カレンダー
NetSuiteの作業区は、機械のレコードではありません。Manufacturing Work Centerのチェックボックスをオンにした、静的なGroupです(Lists > Relationships > Groups、Oracle)。このグループのManufacturing Work Center Settingsサブタブに、Machine Resources、Labor Resources、Work Calendarを設定します。リソース数の初期値は0、カレンダーの初期値はDefault Work Calendarです。
標準の製造機能では、作業区ごとの機械台数・作業者数・カレンダーで生産能力を表します。個別の設備を扱えるのは、Advanced Manufacturing Work Benchからです(手順5)。
2. Manufacturing Routing(工順)
Manufacturing Routingレコード(REST: manufacturingRouting)には、組立品の工程が登録されます。各工程には、Operation Sequence、Operation Name、Manufacturing Work Center、Setup Time、Run Rateと、ラグの設定(Auto-calculate Lag、Lag Type、Lag Amount、Lag Unit)があります。Setup Timeは製造指図あたりの段取り時間(分)、Run Rateは製品一単位あたりの所要時間(分)です。NetSuiteはこの両方と稼働カレンダーを使って、各工程の実施日時を決めます。製造指図に工順を適用すると、NetSuiteは工程ごとにManufacturing Operation Taskレコード(REST: manufacturingOperationTask)を作成します。
3. フォワードまたはバックワードでのスケジューリング
各製造指図のスケジュールは、二つの方法のいずれかで作成します。Forward Schedulingでは、Production Start Dateを指定すると、NetSuiteが終了日を計算します。Backward Schedulingでは、Production End Dateを指定すると、NetSuiteが工順と作業区のカレンダーに基づいて開始日を逆算します。製造指図でこの方法を設定するには、まずGenerate Work Orders in Supply Planningの設定を有効にする必要があります。
どちらも無限能力スケジューリングです。Oracleは “NetSuite uses infinite capacity scheduling to schedule work”(NetSuiteは無限能力スケジューリングで作業を計画する)と明記し、この方式は “can result in resource overloads.”(リソースの過負荷を招くことがある)と説明しています。各製造指図の日程は、その作業区を単独で使えるものとして、工順とカレンダーに基づいて計算されます。そのため、金曜日が納期の十件の製造指図が、すべて木曜日の同じ作業区に割り当てられることもあります。またOracleは、バックワードで計算した開始日が “may be a date in the past, prior to the current date.”(現在の日付より前の過去の日付になる場合がある)とも注意しています。
4. Supply PlanningとRough-Cut Capacity Planning
Demand Planning、Supply Planning、Master Production Scheduleで、何を作り、いつ必要になるかを決めます。生産能力の確認には、次の二つの機能があります。
- 標準の製造機能にあるRough-Cut Capacity Planning(RCCP)(Transactions > Manufacturing > Capacity Planning)。作業区の能力を、製造指図と計画製造指図の予定時間と比較します。”a mid- to long-term view,”(中長期的な視点)で負荷を把握し、過負荷や負荷不足を示します。
- Advanced ManufacturingにあるRough Cut Capacity Planning(RCP)(Advanced Manufacturing > Capacity Planning > Capacity Planning > Create Plan)。計画期間内の作業区の稼働率をレポートし、条件を変えたシナリオを作成できます。
どちらも生産能力を確認するためのレポートです。工程の日程は一つも動かしません。
5. Advanced Manufacturing:Work Benchと設備
Advanced Manufacturing SuiteAppでは、工順の各工程をManufacturing Work Benchレコードで拡張します。ここで、設備、待ち時間、必要な作業者、作業手順、資材使用量、予定時間を定義します。Work Benchの工程順序・工程名・作業区は、NetSuiteの工順と一致させる必要があります。
6. Finite Scheduling:順序の設定とリリース
ここからは、実際の生産能力に収まるように日程を組む部分です。計画担当者はAdvanced Manufacturing > Finite Scheduling > Release Work Ordersを開き、画面上で次の操作を行います。
- 表示フィルターとして、Location、Production Class、Horizon Start(月曜日を指定する必要があります)、Horizon End、Planned Orders、Released Ordersを設定します。
- Schedule Date、Schedule Method(フォワードまたはバックワード)、Child Work Ordersの扱いを選択します。
- リリースしたい順に、各製造指図のWO Releaseにチェックを入れます。Sequenceフィールドに順序が入力され、編集もできます。
- Sort Demandをクリックし、必要に応じてPreview Scheduleで確認してから、Release Work Ordersをクリックします。
リリース時に、NetSuiteは各工程の開始日と終了日を、実際の生産能力を考慮した日程に更新します。初期設定では、各工程は最も早く空く設備一台に割り当てられます。計画担当者が同時使用数を設定すれば、一つの工程を複数の設備で同時に実行することもできます。
Oracleは、Advanced Manufacturingの生産スケジューリングについて、”optimizes work center throughput”(作業区のスループットを最適化する)、”considers the facility’s current and future capacity.”(工場の現在および将来の生産能力を考慮する)と説明しています。さらに、”Planners can influence both the work order sequence and the number of assets that a work order can use at one time.”(計画担当者は、製造指図の順序と、製造指図が一度に使用できる設備数の両方を調整できる)としています。担当者が操作できるのは、この二つです。
Oracleのドキュメントに記載されていること、計画担当者に任されること
- 標準の製造機能は無限能力で計画します。Advanced Manufacturingがなければ、過負荷は計画上ではなく、製造現場で表面化します。(Oracle)
- 順序を決めるのは計画担当者です。Oracleは “work orders must be released in sequence after they are created.”(製造指図は作成後、順序に従ってリリースする必要がある)と記載しています。計画担当者がWO Releaseにチェックを入れるか、Sequenceフィールドを編集します。Oracleも、製造指図の順序を担当者が調整する項目として挙げています。(Oracle)
- 計画期間は短くすることが推奨されています。Oracleは処理時間について、”keep horizon periods as short as possible. Generally less than one week.”(計画期間はできるだけ短くし、通常は一週間未満にする)と助言しています。実際の運用では、Finite Schedulingで毎週リリースする形になります。(Oracle)
- 日程を組み直すには、再度リリースします。“The planner can review existing commitments to capacity and re-schedule them when necessary.”(計画担当者は、すでに割り当てられた生産能力を確認し、必要に応じて日程を組み直せる)。Released Ordersフィルターは “to reschedule released work orders,”(リリース済みの製造指図の日程を組み直すため)に用意されており、計画担当者がリリースを再実行します。(同じ出典)
- 計画済みステータスの製造指図への対応は限定的です。“Planned status work orders don’t support full or end-to-end scheduling, even when Auto-Scheduling is enabled.”(Plannedステータスの製造指図は、Auto-Schedulingを有効にしても、全工程を通したスケジューリングには対応しない)。(Oracle)
- 工順がなければ、生産スケジューリングはできません。“Work orders not associated with a NetSuite routing should not be scheduled.”(NetSuiteの工順に関連付けられていない製造指図は、スケジュール対象にすべきではない)。(Oracle)
- 同時に使用できる設備数には上限があります。“The number of concurrent assets shouldn’t exceed the number of assets assigned to the manufacturing work bench operation sequence.”(同時に使用する設備数は、Manufacturing Work Benchの該当工程に割り当てた設備数を超えてはならない)。(Oracle)
- 段取り時間は工順に設定した値です。工順の各工程にあるSetup Timeは、製造指図あたりの時間を分単位で設定します。その作業区で直前に何を生産していたかにかかわらず、同じ値が使われます。(Oracle)
- 工順の変更は、その都度二か所で行います。工順の各工程には、順序番号・工程名・作業区が一致するWork Benchレコードが必要です。そのため、工順を変更したら、Work Benchでも同じ変更を行います。(Oracle)
実際には、計画担当者がリリースのタイミングを管理し、自身の経験に基づいて順序を組みます。機械が止まったり、特急オーダーが入ったりするたびに、リリースを再実行する運用です。
NetSuiteのスケジューリング機能で十分なケース
次のような場合は、NetSuiteの機能で十分です。
- リソースも生産品種も少ない。ボトルネックは一つか二つで、工順は安定しており、同じ製品を繰り返し生産するケースです。無限能力スケジューリングとRough-Cut Capacity Planningを使い、計画担当者が負荷を目視で確認すれば対応できます。
- Advanced Manufacturingをすでに利用しており、現場の構成がシンプル。各工程で使う設備は一台、工順は短く、週単位で運用し、計画担当者が手動で順序を設定することに支障がないケースです。これならFinite Schedulingで対応できます。
- リードタイムの長い見込生産を行っている。Supply Planningに基づいて購買を進め、生産能力は概略を確認するだけでよい場合、詳細な工程スケジュールを作っても得られる効果はわずかです。
品種が増えたり、週の途中で特急オーダーが入ったり、作業者の確保が制約になったりすると、次のような兆候が現れます。
生産スケジューラが必要になるケース
次の項目がいくつか当てはまるなら、NetSuiteの機能だけでは対応しきれなくなっています。
- 週単位で決めたリリース順序が火曜日には実態に合わなくなり、計画担当者が週に何度も組み直している。
- リードタイムを基に納期を決めているため、営業が現場では守れない納期を繰り返し約束している。
- 直前に生産した製品によって段取り替え時間が変わり、適切な順序にすれば毎週数時間を削減できる。
- スケジュールで考慮されていなかった工具・治具・資材を待つために作業が止まる。または、二台の機械で同じ工具が同時に必要になる。
- 二人か三人の作業者が同時に必要な作業があるのに、計画上では誰の手が空いているのか分からない。
- 実際の生産能力を左右するのは、作業区グループのLabor Resourcesの人数ではなく、作業者の配置やシフト、欠勤状況になっている。
- Advanced Manufacturingを利用しておらず、スケジューリングのためだけに追加したくない。
選定時に確認すべき機能
- 作業区グループ単位だけでなく、シフト、人員、休暇、残業を踏まえ、リソースごとの実際の能力に収まる生産スケジューリング。
- 納期と優先順位に基づく自動順序決定。手作業で選択するのではなく、処理順序を計算できること。
- 生産順序によって変わる段取り替えへの対応。製品の組み合わせごとに、切り替える方向別の段取り替え時間を設定し、順序の決定に使えること。
- 工具を有限リソースとして管理。一つの工具を二つのリソースに同時に割り当てないこと。
- 一つの作業への複数作業者の割り当てと、主リソースが使えない場合の代替設備・要員への対応。
- 各工程の開始予定時点での資材の確保状況の確認。手持在庫だけでなく、発注済みで未入荷の資材も考慮できること。
- 作業完了の遅れ、設備停止、受注変更に応じた継続的な再スケジューリング。
- 計画担当者が編集できる視覚的なタイムラインと、スケジュールに反映される製造現場からのフィードバック。
- 2026年以降に対応したNetSuite連携方式。Oracleによると、2026.1以降、新規の連携はOAuth 2.0を使用したREST Webサービスで構築すべきだとしています。2027.1以降はSOAPやTBAによる連携を新規に構築できなくなり、2028.2ではすべてのSOAPエンドポイントが無効になります。一括読み取りにはSuiteQLを使用します(
POST /services/rest/query/v1/suiteql、クエリあたり最大100,000件)。 - 連携コードの開発に着手する前に、自社データで短期間の試用ができること。
SkyPlannerが担う役割
SkyPlanner APSは、NetSuiteと併用するクラウド型の生産スケジューラです。設備や人員の実際の能力に収まるように日程を組みます。品目、BOM、購買、在庫、財務は引き続きNetSuiteで管理します。Finite Schedulingでは計画担当者に委ねられている順序決定と再計画を、SkyPlannerが各リソース、人員、工具について計算します。
上記のチェック項目に対するSkyPlannerの対応は次のとおりです。
- 手動選択ではなく、計算で順序を決定。Arcturusエンジンは、納期、優先順位、顧客の優先度、自社のルールに基づき、実際の生産能力に収まるスケジュールを数秒で作成します。計画担当者は、操作可能なガントチャート上で調整できます。
- 週次のリリースではなく、随時更新する計画。Autopilotは、生産状況が変わると自動で再スケジューリングします。固定する範囲と優先順位は、引き続き担当者が管理できます。
- 生産順序に応じた段取り替え。段取り時間マトリクスには、製品間の切り替え方向によって異なる段取り替え時間を登録できます(青から赤は30分、赤から青は60分)。エンジンは、段取り時間が最小になる順序を選びます。準備と後片付けの時間は、作業ごとに適用されます。
- 工具・人員・代替リソースに対応。工具は有限の共有リソースとして扱われます。あるリソースで使用中の工具が、同じ時間帯に別のリソースに割り当てられることはありません。一つの作業に複数の作業者を同時に割り当てることもできます。主となる設備や要員が使えない場合、エンジンは代替候補を検討します。リソースグループと作業効率もモデルに組み込まれています。
- 資材の入荷も計画に反映。すべての工程について、在庫と入荷予定の購買発注を照合します。発注済みの資材は、購買発注上の納入日から使用可能とみなされます。
- Work Benchとの二重管理は不要。SkyPlannerは独自に工程を保持するため、Advanced Manufacturingも、工順の各工程に対応するWork Benchレコードも必要ありません。
- 製造現場からの報告も同じツールで。作業者は、Mobile Confirmations、Production Timer、Quick Log Modeを使い、スマートフォンやタブレットで自分の作業待ちリストを確認し、作業を記録できます。
計画担当者が週に何度も投入順序を組み直しているなら、SkyPlannerをお選びください。
製品の生産順序によって段取り替え時間が変わる場合や、共有工具や三人編成の作業班の空き状況が生産の可否を左右する場合は、SkyPlannerをお選びください。
発注済み資材の入荷を待つ必要がある生産計画には、SkyPlannerをお選びください。
スケジューリングのためだけにAdvanced Manufacturingを追加したくない場合は、SkyPlannerをお選びください。
フィンランドのウルヴィラで配電盤・開閉装置を製造するUTU Oyは、Oracle NetSuiteとSkyPlannerを併用して生産スケジューリングを行っています。ERPコンサルティング会社から三つのスケジューリング案を提示され、柔軟性とモジュール構成を評価してSkyPlannerを選びました。UTUは、SkyPlannerをNetSuiteおよび自社の給与計算システムと連携させ、2025年9月に本稼働を開始しました。
SkyPlannerとNetSuiteは双方向で連携します。NetSuiteからは製造指図、工順、作業区、品目、購買発注を取り込みます。SkyPlannerからは工程の予定日時、進捗、記録された作業時間を返し、スケジュールの変更はWebhookでその都度送信します。
NetSuiteの設定は企業ごとに異なります。SkyPlannerチームは導入支援の際に、お客様の工順、作業区、カスタムフィールドに合わせて連携を設定し、本稼働後もサポートします。NetSuiteパートナーや自社の開発者が、APIキーだけでSkyPlannerのドキュメント化されたREST API(APIリファレンス、SkyPlannerドキュメント)を利用して連携を開発することもできます。
まずはNetSuiteから書き出したCSVを使って、30日間の無料トライアルをお試しください。最大20リソースまで利用でき、クレジットカードは不要です。連携プロジェクトに着手する前に、自社データで実際の生産能力に収まるスケジュールを確認できます。試用後の料金は、5リソースを含めて月額199 €から。月払いで、いつでも解約できます。連携費用は、お客様の業務プロセスと要件に合わせ、利用プランとともに事前に見積もるため、開始前に総費用を把握できます。通常、導入支援の開始から数週間以内に実装が完了します。長期プロジェクトの完了を待たず、数週間で実運用のスケジューリングを始められます。
概要はNetSuite向けSkyPlanner APSを、技術的な実装についてはNetSuite連携ガイドをご覧ください。
製造業のお客様によるSkyPlannerの評価
2時間を毎週削減
「SkyPlannerによって、当社の生産計画はExcelの表計算から、リアルタイムでの生産最適化へと進化しました。」
Kalle Kalliomäki、サプライチェーンスペシャリスト
UTU · 配電盤・開閉装置
生産計画にかかる作業時間を毎週2時間削減し、新しい作業待ちリストを数秒で生産ラインへ届けています。
+90%生産効率が向上
「生産効率が90%向上しました。」
Abdul Rucyinga、IT部門責任者
Laboratory & Allied · 医薬品製造
生産効率が90%向上し、全リソースを対象とする三か月分の最適化計画を30分未満で作成できるようになりました。
6か月先まで営業が余力を把握
「SkyPlannerは、すべての生産計画の基盤をつくり、確かな計画を支えています。」
Anu Järvinen、生産マネージャー
Fredman Operations · 食品用包装紙
営業部門は六か月先まで生産余力を把握できます。以前は一時間以上かかっていたスケジュール変更の依頼にも、数秒で回答できるようになりました。
98%納期遵守率が約50%から向上
「SkyPlannerは、当社の納期遵守率を維持するうえで決定的な役割を果たしています。」
Hannu Lahtinen、代表取締役
KJH-Comp · 板金加工・受託製造
納期遵守率は約50%から最高98%に上昇しました。以前は二人必要だったスケジューリングも、現在は一人の現場管理者で対応しています。
よくある質問
NetSuiteにはスケジューリングツールがありますか?
はい。標準のNetSuiteは、Manufacturing Routingと作業区カレンダーを基に、無限能力で製造指図を順方向または逆方向にスケジューリングします。Advanced Manufacturing SuiteAppを追加するとFinite Schedulingが使えます。この機能では、計画担当者が設備の空き状況に合わせて製造指図の順序を決め、リリースします。
NetSuiteでは、生産能力の上限を考慮する場合としない場合で、生産スケジューリングはどう違いますか?
無限能力スケジューリングは、各製造指図の工順とカレンダーから日程を算出しますが、作業区にすでに割り当てられた他の負荷は考慮しません。Advanced ManufacturingのFinite Schedulingは、計画担当者がリリースした順序で、使用可能な設備に製造指図を割り当てます。Oracleは、計画対象期間を原則として一週間未満にすることを推奨しています。
NetSuiteには概略能力計画機能がありますか?
はい。二つの機能があります。標準の製造機能では、Transactions > Manufacturing > Capacity PlanningにRough-Cut Capacity Planningがあります。Advanced Manufacturingにも独自のRCP計画があります。どちらも作業区ごとに能力に対する負荷を示しますが、工程スケジュールは作成しません。
NetSuiteとSkyPlanner APSを併用するには、Advanced Manufacturingが必要ですか?
いいえ。SkyPlanner自体が実際の生産能力を考慮して生産スケジューリングを行うため、標準のNetSuiteにある製造指図、工順、作業区のデータだけで対応できます。
SkyPlannerは、生産順序によって変わる段取り替えや共有工具に対応できますか?
はい。段取り時間マトリクスで、製品の組み合わせごとに、切り替え方向別の段取り替え時間を設定します。エンジンは段取り時間が最も短くなる順序を選びます。工具は有限リソースとして扱うため、あるリソースで使用中の工具を、同じ時間帯に別のリソースへ割り当てることはありません。複数の作業者が同時に必要な作業にも対応し、主リソースが使えない場合は、エンジンが代替の設備や要員を使用します。